掃いて捨てるほど愛の歌はある


■最近二年ぐらい一緒に仕事をしている女性プロデューサーと名古屋出張で初めてお酒を飲む。かつては音楽関係の番組などが主だったということで、こっちは興味津津質問攻め。



「15年ぐらい前、あるバンドのツアーにカメラ持って同行してたんですよ。そのバンドのメンバーが安っぽいボーダーのTシャツを着てステージに出てたから『それはアリエナイ、音楽性と合ってないしダサすぎる』って言っちゃったんですね。そしたらボーカルに呼び出されて『そういうことを女性の口から言われると傷ついて演奏に支障が出るから言わないでくれ』って注意されて、こっちはバンドのことおもって言ってんだからいいじゃん!ってケンカしちゃいましたよ、そのボーカルと」
「ハハハハ。なんてバンドなんですか?」
「えっとねー、小山さんの年齢だと知らないと思いますけど……イエローモンキーってバンド知ってます?」
それまで食った大量の手羽先が、鼻から全部牛乳になって出そうだった名古屋の夜。



俺の年齢で・・・このバンドを知らないことのほうが困難なような・・・・・・。



■日記のタイトルにしたくて『楽園』の歌詞を調べたが、ずっと「吐いて」だとおもっていた。なんか反吐が出そうな声色で歌いあげてるし、「吐いて」のほうが語彙としてロックンロールの臭いがする。「掃いて」って言葉、歌詞に使う人、あんましいないんじゃないか。「掃いて捨てるほど」って、つまりマジで‘屑’‘ゴミ’ってことなんだろな。


■引っ越した部屋で初めての金縛り。燃えた家でのものと金縛りの質が違う。


■相変わらず毎日、入眠が困難だ。理由なく、恒常的に、考えてみりゃ高校ぐらいから眠りに入るまで相当の時間を要する。香水とかって本当に入眠に効くのだろうか?


■NHKでキョンキョンが歌う『三日月たいそう』とかいう、入眠用ストレッチの歌がいい。試しにやってみたら箸休め程度にはなった。youtubeを探したが見つからず。

声色つかいの詩人たち

声色つかいの詩人たち

読みたすぎるマスト本。
大学の時、栩木先生の『英米詩』の授業はクソ面白く刺激的だった。
大学五年間、一限でちゃんと出席して単位がとれたのは栩木先生の授業とパソコンの使い方講座みたいな授業だけ。後者は、講師の女性がとてもシャンプーの匂いを発散させまくって授業に臨むので、シャンプーの匂いを嗅ぐために全力で出席した。シャンプーの匂いを使わず、僕を一限に向かわせた栩木先生は偉大だ。
ミヤコーのことも論じられたりしていて間違いなくマスト本なんだけど、高すぎますよ!みすず書房!!