その時立てろ親指を
■たまには日記もつけなきゃね。
■お陰さまでヤケバケ(「焼けちゃったんでバケーション」の略)が終了、というかフェイドアウトする感じでぼちぼち出勤再開。人生ってオカシなもので、ハゲと口臭と鼻毛についての文章を書いた翌日に火事で家がなくなったりする。
■安澄からお借りしたMAC BOOKや、八さんからお借りしたIBMミレニアムと仲良くなっていく感じも楽しいが、やはり会社のパソコンは「打ち慣れてる感」がどうしてもある。
■火事のあと、様々な形で応援に来てくれた方々、メールやお見舞いや衣食住のアレコレをくれたりした方々、しつこいけどどうもありがとう。全員の名前を記したいぐらいですが仮に一人でも失念したら非常な罪悪感なのでやめときます。けどその心配はない。全部ノートに書きとめてある。さすがにメールにいたってはパない量なんでたまに読み返してほくそ笑んでます。
■保護メールがとんでもない量だ。あとやっぱり子供の写真って無敵だな。どこのガキでも無邪気な表情の写真もらうとニヤけてならない。旧姓・橋爪娘と旧姓・平田娘がデータフォルダの中で並んでまったく共有できない感動に包まれたりしています。
■火事が起きた2日後ぐらいから、空虚さみたいなものを埋めようといろいろノートに書き殴りつけてきました。やがてこの日記に載せていこうかと。
■あらゆる「物」が無くなっても、みなぎる何かを感じられるのははっきりと「体」が存在するからだろう。それはもちろん自分の体、家族の体、仲間の体。頭の中にはソラで口ずさめる歌がまだまだぎっしり。脳に勝るアーカイヴなんてねえな。だから悲しくないのだ。
■ヤケバケ中、映画三本鑑賞。
あと『アバター』まで時間があったので『おとうと』も観たが、ここ何年か観た映画の中で最高の「手抜き映画」であって相当にカチンときた。ヤケバケ中、一番の怒りかも。
■今日現在、持っている‘自分の’小説はこの一冊。
- 作者: 岸本佐知子
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■以下、ヤケバケ中の名シーン
チッタの葬式の翌日、仲の良かったサクラちゃんはウチの前を離れようとしなかった。
約5日間、祖母が泊まっていたホテルは眺めがよかった。モノレールが来ると祖母ははしゃいだ。右へ行けば羽田行き、左へ行けば天王洲〜浜松町へ。
展覧会準備の真っ只中、安澄は具体的な住まいの相談にいろいろと乗ってくれた。
名知くん、ふみちゃん、黒ちゃんと蔵前でどじょうを食べた後、黒ちゃんと浅草から日の出まで水上バスに乗った。
サークルの二学年下の方たちからiPodをもらった。
俺たちは、東京で生きている。
八さんと都内楽器街をうろうろ(通称・楽器狩り)。今度のツレはこの娘がいいなと今日現在思ってる。その名も‘ファイヤー’バード。‘火’が縁で結ばれることもある。