坂の上のじゃこ天


らしいよ。



■取材で行った三重で久しぶりに高校の中に入る。
別に女子高なわけではない、普通の共学の県立高校なのだがどこか緊張する。その高校が四季に応じてどのような表情を見せるのか知らないけど、毎日ここで数百人の学生が自分の得手不得手に気づいて狂喜したり失意したりしているのだろう。
無数の感情のアップとダウンのグラデーションがあまりに多彩な気がして、ある程度、情緒安定につとめられるようになった自分がそこにいることを違和とおもうのだ。


■それにしても下駄箱という文化はあらためて見ると、すごく変。


■東京へ戻って編集するも遅々として進まない。
過去に時折、エディターズ・ハイとでも呼べそうな疾走感を編集の過程で味わえたことがあるけれど、今回それはまだない。

■初めて会った方と食べ物の好き・嫌いの話になったのだが、食についての好きや嫌いって、それぞれ何らかの掟や体系立て・根拠があるんだけれど、それがどこかで必ず破たんしてくるから面白い。ルールから外れてるのにどうしても好きなものや、ルールと無縁にどうしても許せない食べ物が必ず出現することに人間っぽさを感じる。


■【福知山S】の取材として、日帰りで愛媛へ。今年二回目の愛媛。


■パツコ・サカモトに前日メールしたら「じゃこてん食いなっせ」。
じゃこ天もまた、子供の頃なら食えなかった類の食品。


■海!そっからいきなり山!みたいな愛媛のワイルドな地形は、ちょっと高台に上がればすさまじく素晴らしい景観を呼ぶ。

八幡浜で食べた鯛飯は、炊き込みごはんではなく、鯛の刺身に生玉子をぶっかけるタイプ。今年食べた定食の中で、ダントツナンバー1。


■こちらが手土産を持っていく場合、行きより帰りのほうが当然、荷が軽くなるのだが、あまりに大量のみかんを渡されすんごい荷物で羽田に帰京。


■果物は必ずトリップ感をくれる。ライチは中国へ、プラムはゴーギャンの絵にあるような南の島へ、さくらんぼは蝉の鳴く山寺へ。そしてみかんは子供時代、暮れの家族団らんのコタツへ僕の心を誘う。


■バンドのライブが12月30日に変更。いけるかも。いや、いけないかも。


■この大量のみかんを食いきるまでに編集を終わらせよう。丁寧に、寛容に。

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