既視の冬、未知の街

■新しい歌がおもいつくもコード譜にする時間がない。結婚式などのために曲を書く時は本番が迫られていて、そんなつもりがなくても手っ取り早くA・Bメロ、サビを書いてしまうきらいがあると今年感じたので、ゆっくり書けばいいのだ。


■タイトルも決めない。決めたいけど決めない。
以前に広島でおもいついた『紫陽花のアンセム』は酷似している曲があることに気づいてしまったのでアイデアの海に沈めた。

会社の後輩から「部屋に本が溜まってくんですけどどうやって整頓してますか」と相談されるも「ほぼ整頓してません」としか答えられない。


■朝、自転車をこぐのが気持ちいい。タバコがおいしい。東京でも空気が澄んでいるのを感じる。寝る時も通勤時も、日中以外はネックウォーマーが欠かせない。そういえば今年も買おうとおもったヒートテックを買わないままだ。福知山に行くまでには買おう。

■年一恒例の仕事でビッグサイトへ。


■自分にとっては初冬の風物詩みたいなもので、スタッフも気心が知れているのでリラックスして現場に臨める。


ビッグサイトへ行くと、りんかい線ゆりかもめなど、普段乗らない乗り物にのる。

■3日間あるイベントだが、今年は本番前日のリハとイベント一日目しか参加しなかった。イベント終了後、バカなOLみたいなノリでAさんを夕食に誘い会社一同、勝どきで焼肉をおごってもらう。


■自分の才能なんて皆目わからないが、目上の人間にメシをおごってもらう才能はあるとおもう。


■まだ僕がよくわからない契約で今の会社に出入りしていた時、「小山を雇え」とボスに進言したのはAさんだと後になってから聞いた。その頃は会社の設立したてで、ズブの素人を雇う気構えなどなかったのにAさんが推してくれたそうだ。


■タバコを一日3箱、ほぼ毎日ラーメンを食っていたあの頃のAさんはもういない。結婚したお陰で最近やっと食改善しているらしいけど、もう二度とクモ膜下なんかで倒れないでほしい。以前、大阪出張の際、奥さんに内緒でラーメンを食っていたので「バラしますよ」と脅したらすごい焦りようだった。ラーメン一杯食ったことがバレれば、奥さんは一晩中泣くらしい。

■気がつけばデータフォルダが友人の赤ちゃん写真だらけ。


■土着のフィドルには、つねに確実に琴線が震える。

タラフ・ドゥ・ハイドゥークスを知り、もっともっとジプシー音楽を聞きたいとおもうのだがどうやって切り拓いていけばいいのだろう。英米の音楽より、よっぽど対訳歌詞がほしいのだが僕が買ったCDにはついていなかった。アイリッシュとジプシーでも、街場への馴染み方がだいぶ違うはずだし、差異や体系を何かによって知ることはできないものか。

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