夏休みだった


豚の鼻の形をしたお菓子(こわい)を咥えているチッタくん




■夏休みが決まった途端、オンエアがあったり商品VTRの発注があったりで金曜日は出勤。

■金曜夜、サックマンと待ち合わせて下北沢へ塚本功さんのライブを観に行く。
サックマンと携帯の地図を見ながら向かったが、地図を見ても見つけられるはずの無い‘ハコ’。


■会場は小さなカフェバーなのだが、まるで映画を観ているようだった。ライブの途中、何度か通りを走る車のフロントライトが会場内に漏れこんで来たのだが、その時こそ映画のようだった。


■久々に八さんと再会。サックマンと3人で渋谷へ。


■空いているいい店がなくて、なぜか博多天神でこれまでのこと・これからのことを話す。数年前から忌み嫌っていた博多天神だが、肌寒かったのも手伝って旨かった。


■八さんとやっと会えて、いろいろな閊えがとれた気がした。帰り道、TSUTAYAで『荒野の用心棒』を借りて清志郎のラストシングルを買う。買ったばかりのCDウォークマンで聞きながら目黒川沿いを歩いて帰る。うん、RCサクセションが聞こえてるよ。


■『荒野の用心棒』を観ながら犬と遊んでいたらパツコ・サカモト・ブリーディング・ハミングバードから魂の込もったメールがよこされる。こちらも魂の込もった返信を打っていたら明け方近くになっていた。



フランス人のくせにロンパってんじゃねーよ


■土曜日は朝から三軒茶屋ノアで八さん・サックマンとデモ音源を作る。う〜ん、湿気ムンムンだぜ『婚活・アンド・ザ・シティ』。
やっぱりどう転んでも6分20秒。緻密に丁寧に作らなきゃ誰も聞いてくれるわけがない。ただ、この曲について自分の中の熱が冷め始めている。気に入りすぎて家で歌い過ぎた。早くメンバー全員でやりたいよ。


■安易に‘ゆるし’を‘赦し’という字に変換して歌詞に入れ込むJポップが多い気がする。‘ゆるし’なんて歌詞にしなくても、歌ってるうちに何となく何かを、誰かを、ゆるせたような気になってしまう歌を志したい。

■土曜の夜は赤坂レッドシアターでロハ下ルの『セインツ・オブ・練馬』を観る。


■あまりにも丁寧な‘劇’で夢中になって観た。
グラン・トリノ』を観た後もおもったけど、罪深い人たちの物語というのが本当に好きだ。その罪深さに登場する人物が無自覚ならなおさらいい。その罪に向かってちゃんと罰が下される物語が好きだ。『セインツ・オブ・練馬』は今村昌平森崎東岡本喜八で映画化してほしい。


■終演後、劇場の外で沙保ちゃんと話す。
メチャクチャ頑丈な物語だったので「原作あるの?」と聞いたけど「ないよ」とのこと。
「この劇、沙保ちゃん主役・・・だよね?」と言ったらキョトンとして「主役・・・だね」。


■沙保ちゃんにも話したけれど、‘友人が舞台の上で演じている’という状況に遭遇することもほんと稀になった。さびしいでもないが、続けている人がいるというのはうれしい。続けることは魂だよなー。


■以上、☆☆☆くんへの自慢でした。


■スロウライダーの黄色いライターとサントラを買って帰る。ライター、押した時の音が「こちっ」「こちっ」と情けなくてかわいい。サントラ聞きながらチャリンコこぐと街が映画みたいだ。


■日曜、夜のバスで直島へ。ノート1,5冊分ぐらい色々書いたがリライトするのが億劫なので写真だけドサッと。

■深夜バスで東京に戻ってきた朝、家のテレビで見た芸能ニュースでまた大好きなバンドが活動を停止してしまったことを知る。


過酷だった北海道で、一人車を運転していた時この曲が流れた途端、すさまじく目頭が熱くなり頭の中が冷たくなった。