やっと東京へ帰ってきた
■たとえば80年代のRCの野外ライブを見ると、ステージと観客の間にものすごく違和や乖離が感じられる。ライブ会場を訪れる日本人の観客の多くが、せいぜい立ち上がって手拍子するぐらいしか‘ライブの楽しみ方’を知らなかった頃から清志郎のパフォーマンスはバリバリに完成されていた。フジロックが開催される20年以上も前から清志郎はフジロックのステージで見せるのと同じ‘型’でパフォーマンスしていた。NHKの追悼番組を見ながらそんなことを感じた。
■ホテルで見た番組で、ダウンタウンの松ちゃんが豊臣秀吉に仕えた人間の話をしていたが、日本史すらここまで面白く消化して語れてしまう話芸が凄すぎて唖然。
『すべらない話』の延長戦上にある番組だとおもう(たぶん)けど、落語クラスの‘お話の芸’の域にきているのではないか。いやはや凄かった。
■鹿児島のアナログ放送はチャンネルが限られているため、深夜帯でも驚くべき番組がやっている。夜中の通販など時間埋め番組無し、ものすごい充実ぶり。
結局こんぐらいのチャンネル数のほうがいいんじゃないかとおもった。
■滞在中、だんだんとロケが楽しくなくなっていった。
う〜ん、ちょっと憂鬱だ。楽しむことにかけては自信があったのに、初めてロケが楽しめなかった。
■やっと東京に帰ってきた。
■最終の飛行機で東京に帰ってきた晩、久方ぶりに韓国在住MッチーとMさんと月島で会う。ああ、もんじゃ!東京の味だよ!
もんじゃを食べた後、三人で入ったバーが‘Howling’から始まる名前で一人だけ興奮した。
■久々の家でチッタと寝る。
■編集が延々と続いたり、取材者からオンエアまだかの連絡があったり、バンドのことが出来なかったり、とにかく憂鬱が積み重なりあう。
声を張ろう。この憂鬱を乗り越えよう。