悲しいときも涙なんか見せられない

■仕事に追われてほったらかしにしていた携帯には、深夜、訃報を知らせる友人からのメールが何件か入っていた。編集をしなきゃいけないし、朝の8時には飛行機で鹿児島に行かなきゃいけないのだが力がまったく入らない。泣いてる場合じゃないんだが巨大な喪失感を前に、どうしても無理だ。


■作者が死んでも歌は生きてるし、その歌によって悲しい気分なんかをぶっ飛ばすべきだ。明るい歌うたいだった。だとしたらその歌によって遺された僕たちは生かされるべきだ。だけどそうおもってyoutubeを観ていたら余計に泣けてきた。この声を出せる人がこの世界にもういない。「愛しあってるかい」と叫べるソウルマンなど今後永遠にこの国には現れないだろう。空がまた暗くなる。


■堀江はこのニュースを明日知ってしまうのだろうか。堀江が入院する時、僕は「清志郎だってがんばってるしさ」なんて言って励ました。浅はかだった。ものすごく不安だ。