八月手前の狂詩曲

■広島へ向かう新幹線。通路を挟んで斜め前のオッサンがiPodでゆずのライブ映像を見ている。
ゆずマニアで無い僕でも、北川悠仁がタンバリンを激しく叩き跳び跳ねたりレスポンスを求めたりしていることからその曲が確実に『夏色』であることがわかる。
……夏だ。絶対にいまは夏だ。いま日本は、東海道新幹線7号車で『夏色』を仏頂面で凝視するオッサンを以てして、完全に夏真っ只中に突入した。
この新幹線はクリスマスエキスプレスなんかでは、断じてない。止まらないトラベリング・ロケハン・トレインだぜ、Aaaaaa〜haaaa〜!!!!!

■新幹線で読んでいた『Pen』の音楽欄で、エイミー・マンについて《近年では映画『マグノリア』に彼女の音楽が使われたことも記憶に新しい》と書かれていたが、全っ然新しくねえよ!!

■『服部』聞きながら広島上陸。イヤホンしてても大量のカープくん、もみじの広告、マツダの車のディスプレイで、間違いなく広島だということがわかる。ベイベ、楽勝〜〜〜!!!!


■いろんな媒体で宇川直宏の文章に目にしたため、やたら「!」を使いたい気分。


■2泊3日のロケハン滞在。だけど内1日は撮影。最近カメラをまわすと必ず頭痛に見舞われる。いろんなことを考えすぎてしまうのだ。ロケの際は頭痛薬を忘れないようにしよう。


■頭痛はするが退屈よりはいい。たとえばこの3連休が丸々休みならもっともっと頭が痛かったはずだ。

■滞在する横川はとてもいい街。
ぶらぶら歩いていたら横川シネマという映画館を見つけたので上映スケジュールを観てみたら超ハードコアミニシアターだった・・・。
すべての上映作品が観たい。というか東京で観るのが困難過ぎて諦めかけていた映画がズラリ。



文学の匂い、または修学旅行の匂いが漂う素泊まりの部屋。


かつての話題作も、いま観ればおぞましいまでの超駄作。


■『踊る』の裏でやってたNHKの『リミット』がすさまじく良い!あと日曜夜中の『わたしが子どもだったころ宇梶剛士篇も素晴らしかった。


■帰り際の広島は豪雨。新幹線に乗ればもうすぐ、岡山あたりで晴れ間が射していた。


■東京へ帰ってくるやいなや、南千住へロケ。
夕凪というのは海の周りだけの現象か?隅田川の辺りで、昨日たしかに感じたのだけれど。

■行きの新幹線、『夏色』のオッサンはスーツバッグを抱えて京都で降りた。葬式前に『夏色』聴かねえよな普通。結婚式だろうか。きっと京都へ嫁ぐ娘の結婚式へ向かったのだ。そうしとこう。